コラム

2018年12月18日

最終更新:2021年7月9日

オンラインサロンで気づいた「お金」以上の報酬

突然ですが、オンラインサロンに参加したり、興味を持ったことはありますか?

私はというと、これまで全く興味がなかったのですが、ある一冊の本をきっかけに2018年4月にとあるオンラインサロンに入会しました。

私が入会したオンラインサロンは、いろいろな働き方や仕事観に触れることができるので、日々視野が広がっていると感じています。

そこで今回は、オンラインサロンの活動を通して、私自身の「働く」概念が広がった経験をご紹介します。

オンラインサロンとの出会い

オンラインサロンとは、2012年に誕生したWeb上の月額会員制のクローズドなコミュニティです。

2016年頃から急速に広まると同時に、その頃から私もオンラインサロンの情報を目にする機会が増えてきました。

当時の私の印象は「意識高い人」や「キラキラ系」の人が集まるコミュニティで、敷居の高さを感じて全く興味なし。

そんな気持ちを変えてくれたのは、キングコング西野亮廣さんが運営するオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」でした。

きっかけは、夫が貸してくれた西野さんの「革命のファンファーレ」です。

特に西野さんのファンでもなく、これまでの活動についても全く知らない状態(代表的なテレビ番組「はねるのトびら」も見ていない)でしたが、「革命のファンファーレ」を読み終わった瞬間に、無意識的に西野さんの情報を調べていました。

そして、オンラインサロンにも即入会。

会費が月額1,000円だったので「すすきので食べる締めパフェ1回分よりも遥かに安い!」と、迷うことは全くありませんでした。

2018年4月に入会して、早9か月。

西野亮廣エンタメ研究所」は、西野さんが毎日投稿してくれている記事を読むだけの「ROM専」大歓迎のサロンです。

「何か参加しなきゃ」「何か発信しなきゃ」というプレッシャーを感じることもなく、自分の興味のあることに自分のタイミングで参加できるが魅力だと感じています。

私はROM専なことが多いですが、気持ちが動いた時は可能な限りリアルにサロンメンバーと交流する機会を持つようにしているので、マイペースに楽しめるのがいいですね。

ネット上でも十分コミュニケーションは取れますが「会って話す方が純粋に楽しい!」ということで、今年は東京に3回行ってきました。

サロンメンバー200名が集まった豊洲でのBBQで幹事を経験したり、「DJバス」(バスの中で歌い踊りながら東京観光をするバスツアー)に乗車してきましたが、今回の記事では「サーカス!」での経験をご紹介します。

世界で一番楽しい学校「サーカス!」

「サーカス!」とは、校長の西野さんをはじめ、各分野のプロフェッショナルが登壇する学びのイベントです。

オンラインサロン内で「サーカス!」のスタッフを募集するという発表があった時は、直感的に「絶対やる!!」と、ワクワクそわそわしたことをハッキリと覚えています。

元々イベントスタッフや幹事の仕事が大好きなこともあり、あらゆるイベント率先して携わってきていましたが、2,000人規模のイベントスタッフを経験できる機会は滅多にないからです。

言わば、かなりのチャンス!

ただ、当時は会社勤めをしていたので、担当業務的には絶対に休めないスケジュールでした。

それでも「何とかする!!」としか思っていなかったので、即エントリー。

自分で「何とかする!!」と決めれば、できる方法しか浮かばないものですね。

そういう状況だと、普段思いつかないような仕事の効率化が思いついたり、メンバーの習熟度が上がったことで不要となっているタスクがあることにも気づけて、良いこと尽くしでした。

そして、良いこと尽くしに気をよくして全オペレーションを見直してみたところ、全体の約15%が不要なタスクをカットできて効果的なオペレーション改善に繋がったことも嬉しかったです。

サーカスの舞台

▲「サーカス!」の舞台です。本当に細部までこだわってひとつの舞台を作り上げていく様子を間近で見ることができ、興奮のあまり全身の毛穴が全部開きそうでした。

エンタメ最前線で体感した「お金を払って働く価値」

労働の対価として金銭的な報酬が支払われるのが一般的ですが、この「サーカス!」のスタッフには金銭的な報酬は一切ありません。

逆に、エントリーする時にエントリー料を支払っています。

かつ、地方から参加する場合は、交通費や宿泊費も別途かかります。

今回はスタッフのドレスコードもありましたので、持ち合わせがなかった白いシャツやサスペンダー、赤い蝶ネクタイも購入しました。

私の場合、ざっくりですが「約60,000円払って働いた」ということになります。

札幌に帰ってきてから、何回か体験をシェアする機会がありましたが、ほぼ全員が「お金を払って働く???」と「?」が顔からあふれていました。

騙されたのではないかと本気で心配してくださる方もいらっしゃいましたが、私は報酬は金銭的なものだけではないと考えています。

むしろ「サーカス!」のスタッフを経験できた報酬は、正直プライスレスだと断言できるほどです。

「価値観が合うご縁」「経験値アップ」「自己成長」「新しいスキル」「プロの仕事体験」「新しい自分発見」「希少価値を経験できた満足感」などたくさんの報酬を得ることができました。

私の中では、金銭的報酬よりも価値が高いものばかりです。

加えて、私がスタッフをするということで、夫も参加者として舞浜まできてくれたこともあり、夫との想い出もできました。

そして、今回の経験を通して「働く」という概念自体も広がったのも収穫です。

当時、企業人事として社員の給与問題に直面していたこともあり、働くことには「金銭的報酬=お金」を紐づけなければと思い込んでいました。

ただ、スタッフとして働きながら、必ずしも「お金」はマストではないと痛感したのです。

よくよく考えれば、現物支給もありますし、引越しの手伝いをしてくれたお礼に晩ご飯おごるというケースでも直接的に「お金」は紐づいていません。

すごく単純なことなのですが、私には大きな気づきでした。

サーカスのボランティアスタッフの皆さんとの記念写真

▲私は「アッセンブリチーム」で来場者の方に配布するパンフレットをセットする係でした。入場後は、外誘導の経験させてもらえて、担当がのことも幅広く経験することができたのが嬉しかったです。

企業の人事制度にも活かせる気づき

「サーカス!」から帰ってきた後に、人事制度について相談を受ける機会がありました。

「社員の離職率が増加していること」に悩まれている経営者の方で、この春に思い切って全社員の給与をベースアップしたにもかかわらず、毎月社員が辞めていくというご相談です。

詳細は割愛しますが、お話を聞けば聞くほど、経営者が考える報酬と社員が望む報酬が違うのではないかと感じ、今回の「サーカス!」での経験をお伝えしました。

熱心に話を聴いてくださった後で、この経営者の方から気づきを共有いただきました。

・これまでは「金銭的報酬」しか考えていなかった

・退職した社員の要望は給与以外のものが多かった
 「朝はゆっくり出社したい」「リモートワークで働きたい」「土日は副業したい」

・表彰状を渡すだけの表彰制度だったが、廃止を決めた時に落胆の声が多かった

「給与さえ上げれば社員は満足する」という経営者の声をよく聞きますが、私は違和感が拭えません。

私自身、結婚後の転職では給与に関して全くこだわりがなかった経験があるからです。

家庭を優先したかったので、転職当時は「転勤なし、残業なし、役職なし」が叶い、かつビジョンに共感できる会社で働けることは幸せなことでした。

そのため、年収が前職の1/3以下に減っても満足度は高かったです。

半年後には「残業あり、役職あり」に変わり、役割に連動して給与も上がりましたが「給与より時間の確保」という希望を会社が尊重してくれたので、安心して仕事を続けることができました。

自分もずっと「お金」以外の報酬を得ていたのに、そのことをすっかり忘れていたなと「サーカス!」のスタッフを経験して思い出しました。

この経験を組織人事コンサルティングにも積極的に取り入れていき、会社も社員もイキイキと働ける環境づくりに貢献していきたいと考えています。

「ちょっと話を聞いてほしい」という漠然とした状況でもかまいませんので、人事制度についてお悩みがある経営者や人事部門の方は、お気軽にお問い合わせください。


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2018年12月18日

最終更新:2021年7月9日

宮治 有希乃さんの写真

宮治 有希乃Miyaji, Yukino

組織人事コンサルタント/キャリアコンサルタント

2007年より民間企業で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験したオールラウンダー。
外資系人材総合サービス会社、ITベンチャー企業出身。
2018年10月、寄りそうコンサルタントグループ HR LABOを立ち上げ、独立。現在は人事制度構築や採用・定着化、人材育成などを中心に、組織人事及びキャリア領域を軸として活動している。
支援企業:150社以上、対人支援:延べ7,000人以上の実績あり。

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