宮治のこと

2022年9月8日

最終更新:2022年9月8日

宮治の自分史【個人事業主編】#13

「こんな人生歩んできました」と自己紹介を兼ねてスタートした「宮治の自分史シリーズ」。

亀の歩みで更新をしている自分史も今回で一旦完結となります。

連載13回目となる今回の記事では、現在進行中の「個人事業主編」をお届けします。

★参考情報:「宮治の自分史」シリーズの記事一覧

開業後、休業4か月

2018年8月まで勤めていたIT企業を退職した私は、翌月からフルリモートで働けるHRベンチャーに転職しました。

個人事業主として働く未来など1ミリも想像せず、慣れない環境に四苦八苦していたことを鮮明に覚えています。

そんな中、入社4日目に北海道胆振東部地震に見舞われました。

幸い数日で日常生活を取り戻すことはできましたが、どこか違和感がぬぐえない。

そんな違和感はやがて地震酔いとなり、1か月近く続きました。

加えて末期がんで闘病中だった父が心配でたまらなかったのだと思います。

この頃の経緯や想いは、当時の私がこのブログに残しています。

★参考記事:会社員にこだわっていた私が、フリーランスになった理由

新しい環境、収まらない地震酔い、父のこと。

様々な葛藤の中で、私は自分の素直な気持ちを尊重することにしました。

「何よりも父との時間を大切にしたい」

こだわり続けていた会社員の働き方ができなくなったとしても仕事の量を減らそうと決め、契約形態を業務委託に切り替えました。

その後、1か月で業務委託契約を終了し、無期限休業することに。

結果として、休業期間は4か月となりました。

ただ「何かしなければ」という焦りは感じていたんですよね。

何をしたいのか、何ができるのかも整理できていないまま、公式サイトを立ち上げるといった無茶苦茶なことをやったりしていました。

形から入ろうとプロフィール写真撮影をしたりと、今思えば完全なる迷走ですね。

スタート地点に立たせてくれたご縁

2019年になると地震酔いが完全に収まり、仕事に対する意欲が少しずつ戻ってきました。

父のことも家族全員が心残りがない状態で見送ることができて気持ちの整理がついたのも、この頃です。

とはいえ、相変わらず方向性が見出せぬまま時間だけが過ぎる日々。

そんな時に、ある方からのメッセージが大きな転機となりました。

登録講師を募集している会社を紹介してくださるということ。

7年前に1度だけお会いしたご縁でしたので、ご連絡いただいた時は感謝と同時に驚きもありました。

そして、お返しできることがない状態でご紹介をお受けしていいのか迷ったのも事実です。

しかし、迷いよりも挑戦したい気持ちの方が何倍も強かったので、クライアント様のお役に立つことで恩返ししようと決意しました。

この紹介をきっかけにキャリアコンサルタントや研修講師としての活動の場が広がり、まもなく開業5年目を迎える現在もご縁が続いています。

この紹介がなければ、間違いなく私は個人事業主としての活動をスタートさせることもできず、廃業していたと思います。

スタート地点に立たせていただいたご縁に、心の底から感謝しています。

強みに気付かせてくれた仕事

休業後の初仕事は、キャリアコンサルタントとしての就活支援でした。

10カ月ぶりのオフィス内勤務が実に新鮮!

規則正しいスケジュールのおかげで、休業でなまっていた身体もすぐに整いました。

社会人になってから勤務時間の自由が利く働き方ばかりだったので、休憩時間まで決まっているのが新鮮だったのも良かったのかもしれません。

仕事もこれまで人事として採用に携わってきたことを活かせる内容で、やりがいしかありませんでした。

とにかく毎日楽しく、充実していましたね。

この仕事をきっかけに研修講師として登壇できる機会をいただくこともできました。

仕事ができる楽しさ、ありがたさ、やりがい。

休業していたからこそ感じられた想いもあったと思います。

また2019年夏以降は、別の会社様から行政事業の専門家登録や研修登壇のご依頼が重なり、カレンダーが仕事で埋まるようになりました。

専門家として活動してお役に立てることはあるのだろうか。

そんな不安がぬぐえないままに始まった仕事ばかりですが、とことん丁寧に向き合うことだけに集中して取り組みました。

「机上の空論じゃなくて、まさに現場のリアルだね」

「実際に経験してきたことを踏まえたアドバイスはありがたい」

「会社員として組織の中でもまれてきた人だからこその話だよね」

クライアント様とお話する中で、私が経験してきたことがお役に立てるのだと自信が持てるようにもなってきました。

専門知識と現場実践を積み重ねてきたことは私にしかない財産なんですよね。

私の強みは現場の最前線で経験してきたこと全てなのだと、クライアント様が気づかせてくれました。

孤独を救ってくれたコミュニティ活動

個人事業主として働く中で、悩まされていたのは孤独感でした。

開業8か月目に書いたブログにも、当時の心境を書き残しています。

★参考記事:どこかに所属することで得られた安心感と活力

毎日色々な気持ちがグルグル駆け巡り、押しつぶされそうになったかと思えば、虚しくなったり。

苦しいと感じたと思えば、妙に楽しくなってきたり。

ものすごく不安定でした。

この不安を落ち着かせることができたのは、業副業支援型コワーキングスペース「SALOON札幌」のおかげです。

SALOONのメンバーになったことで、マズローの5段階欲求でいうところの「所属欲求」が満たされたのだと思います。

SALOONでは個人向けの講座やセッションを開催でき、自分で事業を生み出す経験となりました。

SALOONの他、オンラインコミュニティの存在にも助けられています。

北海道支部長を務めさせていただいている「キャリコンサロン」。

ビジネスのアイディア出しや相談に乗ってくる「ゆうてんか」。

家庭や職場以外の第3の居場所は、個人事業主として活動する中で、私にはなくてはならない大切な存在です。

今後の展望

2022年10月1日に開業5年目を迎えます。

完全無計画、開業後にすぐ休業という状況の船出でしたが、様々なご縁に道を照らしていただきました。

おかげで船を降りることなく活動できています。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

5年目に向けて考えていることは、本当の意味で個人事業主になること。

事業主なのだから「自分の事業」をしっかりと確立させたいと考えています。

これまでは「できること」でお役に立てるよう懸命に取り組んでいましたが、これからは「やりたいこと」にも目を向けて、さらに貢献力が高いコンサルタントになりたいです。

自分史シリーズは、これにて一旦完結!!

今後も加筆しながら、内容を充実させていきます。

そして何年後かに、個人事業主編#02を更新しますので、その時はぜひお読みいただけると嬉しいです。


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2022年9月8日

最終更新:2022年9月8日

宮治 有希乃さんの写真

宮治 有希乃Miyaji, Yukino

組織人事コンサルタント

2007年よりITベンチャー、人材ビジネス業界で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験したオールラウンダー。2018年10月に寄りそうコンサルタントグループ HR LABOを立ち上げ、独立。 現在は、組織人事及びキャリア領域で「組織の人間関係を読み解き、働きがいのある職場環境を整えること」に注力。多角的組織診断を活用した組織活性や採用・定着化、人材育成を中心に活動している。※支援企業:300社以上、対人支援:延べ7,200人以上の実績あり。

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