毎週火曜日に更新している「キャリコンサロン編集部」noteマガジン。
今週のお題は「子どもに教えられたこと」です。
20年前に出会ったMちゃん
子どもとの接点がほぼない生活を送っている私が書けることは何か。
今週のお題を見た時から頭を悩ませていました。
パッと思いつくのは3歳になった甥っ子のことですが、離れた場所に住んでいることもあり会ったのは数回のみ。
さて、どうしたものかと過去の記憶を辿ってみたところ、ある一人の女の子の顔が浮かんできました。
20年前にパソコン教室で出会ったMちゃんです。
Mちゃんの笑顔、泣き顔、困り顔。
色んな表情とともに蘇ってきた当時の自分。
私はMちゃんに何もしてあげることはできませんでしたが、Mちゃんから教わったことがありました。
早速、Mちゃんとのエピソードを早速振り返ってみましょう。
好奇心が持つ熱量の凄み
私が出会った頃のMちゃんは確か小学4年生で、私が勤めていたガラス張りのパソコン教室を外から眺めていました。
いつも大きなリュックサックを背負い、両手に買い物袋を持って中の様子を見ていたMちゃん。
気になっていたものの1人体制で声を掛けるタイミングがなく数か月たったある日、ついにMちゃんと話す機会に恵まれました。
たまたま早出出勤した日にMちゃんが教室の前にいたのです。
話しかけようとしたした瞬間、Mちゃんが小走りに歩み寄ってきて「お小遣い貯めます!」とだけ言って、走り去っていきました。
?????
突然の出来事に驚いていると、Mちゃんのお母さんが教室に来てくださり、Mちゃんの想いを知ることができました。
●Mちゃんはお兄ちゃんの影響でパソコンに興味津々。 ●パソコンを使えるようになりたいけれど、習い事はピアノだけと言われてる。 ●お年玉とお小遣いを貯めてパソコンを習うことを目標にお手伝いを頑張っている。 |
Mちゃんのお母さん曰く「これまでMちゃんは自分から何かに興味を持ったことがなかった」ようで、お手伝いが3か月も続いていることやお兄ちゃんのパソコン関連の本を読むために漢字やIT用語の勉強をしていることに驚いている様子でした。
「とても冷めた子だと思っていましたが、興味が持てるものに出会えていなかっただけなんですね」
「パソコンに出会ってからMの目力が強くなった気がして。その気迫に圧倒されてしまう時もあるんですよ」
ちょっとニュアンス的なセリフしか思い出せませんが、Mちゃんの熱量にお母さんも興奮し「習い事を増やしてもいいかな」と気持ちの変化まで起きていたことが印象的でした。
好奇心は興味の幅が広い人もいれば、狭い人もいます。
どちらが良い悪いではなく、個性なんですよね。
Mちゃんは興味の幅が狭い分、ハマったことへの熱量が圧倒的だったのだと思います。
お母さんと話した2か月後、Mちゃんから「パソコン通えるだけお金溜まったよ」と嬉しい報告がありました。
が、残念ながらお父さんの転勤で教室に通うことはできず……。
それでも引っ越す前に「引っ越した街でパソコン教室探すよ」と笑顔いっぱいで話してくれたMちゃんはきっとパソコンを楽しく学べたはずです。
私はそう信じています。
既成概念にとらわれない
私がMちゃんと話せた期間は2か月と短いですが、その中でもMちゃんの発想力には度々刺激を受けていました。
中でも衝撃を受けたのは「スクラップブッキング」と呼ばれるアルバムを作る講座のアイディアをMちゃんが提案してくれたことです。
教室前に設置してある講座案内のチラシを持ち帰り、Mちゃんなりのアイディアをチラシに書き込んで持ってきてくれました。
内容が濃くて斬新なアイディアが盛りだくさん!
あまり詳しくは紹介できないのですが、効率やゴール、使用ソフトなどは度外視で「とにかく楽しく作品を作れるか」に特化した内容ばかりでした。
ちょうど講座がマンネリしていたなと悩んでいた時だったので、Mちゃんの既成概念を外したアイディアは斬新で、いっきに視野が広がったことを思い出します。
既成概念よりも好奇心を優先させた方がアイディアが浮かぶことがあると体感できた出来事でした。
大人になると「〇〇しなければ」「〇〇するべき」と思いがちですが、子どもの頃のような真っ新な思考と心で取り組むことも大切にしていきたいですね。
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