コラム

2021年6月7日

最終更新:2022年10月22日

テレワークで空気を読みすぎた話

文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を配信するウェブサイトnote。

毎週更新している「キャリコンサロン編集部」noteマガジンを中心に愛用中です。

いつもは編集部のお題に沿って記事を書いていますが、たまにはnoteのお題に沿って書いてみることにしました。

気になったお題「 #あの失敗があったから 」を見てピンときたテレワークについてです。

空気を読む力でテレワークに失敗した

仕事をする上で「空気を読む力」は必ず必要なスキルではありませんが、少なくとも私は「空気を読む力」で仕事を円滑に進めてきた自負がありました。

これは相手の顔色を伺ったり媚びたりするというわけではなく、その場の雰囲気から相手の感情を汲み取り、さりげなく調整することです。

この強みはテレワークでも活かせると思っていた3年前。

それは全くの幻想で、特に在宅勤務の場面において失敗を引き起こす要因でしかありませんでした。

今でこそ「空気を読むなんて必要ない」と断言するようになりましたが、当時の私と同じように悩んでいる人に出会うたび、失敗してきた自分を思い出します。

今回「 #あの失敗があったから 」というお題を見た時、真っ先にコミュニケーションに苦労した在宅勤務の経験が蘇りましたので、ひとつの実例としてご紹介していきます。

気を遣いすぎて発言できない

オフィスで働いていれば、顔を上げれば他の人がどんな状況なのかはある程度把握できます。

「〇〇さん、仕事がひと段落してそうだな」

「情報共有するには今がいいかな」とか

「□□さん、問い合わせが集中して忙しそうだな」

「報告するのは後にしよう」とか

「△△さん、また仕事の無茶ぶりされているな」

「仕事の段取りが終わった頃に手伝えることがないか声をかけてみようかな」とか

醸し出す空気感や表情から推察し、相手の立場に立って行動に移していました。

その場にいることで自然と耳に入ってくる会話からも情報をキャッチすることもできるので、その情報も行動判断に活かせます。

これがテレワークになると、相手の状況を見たり自然と耳にする情報がありません。

「今、忙しいのかな」

「それともゆとりがあるのかな」

「このタイミングでチャットしても迷惑にならないかな」

そんなことをグルグル考えているうちに時間だけが経ち、結局自分から発言することができないことが続きました。

さらに追い打ちをかけたのが、直接対面したことがない方にチャットで文章を打つこと。

これには本当に苦労しました。

必要以上に丁寧な言葉遣いをしなければという錯覚に陥って、通常の5倍以上の時間をかけてコミュニケーションを取るという大惨事を繰り返します。

失礼がないように丁寧な文章を心掛けるあまり、会話のキャッチボールがぎこちなく、心の距離は開くばかり。

日本語を忘れてしまったのではないかと錯覚するほど、言葉が出てこない自分にただただ驚き、衝撃を受けました。

そこで私が取り組んだのは、テレワークで成果を出している方のコミュニケーションを徹底的に観察することです。

10名ほど観察し、共通点を掴んでからは徹底的にまねることに努めました。

テレワークにおけるコミュニケーションのポイント
■コミュニケーションの基本はテキストベース

 むやみやたらにWEB会議を設定しない(時間ロスに繋がる)

■頭に浮かんだことをリアルタイムでチャットする

 相手は相手の都合で確認するから、自分の都合でチャットする

■分からないことを調べる時間を予め決めておく
  • 最長15分、それ以上はひとりで抱え込まない
  • 調べた内容をふまえて、すぐに質問する
  • 新たな情報はマニュアルに追記し全体共有する
■文章は短く、簡潔に、スタンプも活用する

 長い文章は相手の時間を奪い、逆に迷惑をかける

■雑談できる雰囲気づくり

 雑談できる場所を設けたり、挨拶や日報に雑談ネタを入れる

徹底的に観察し、まねることで少しずつ自分なりの型ができて、今に至ります。

まさに「守破離」ですね。

「テレワークはあくまでも手段であり、何も特別なことではない」と、今ならそう断言できます。

孤独感に心がすさむ

もうひとつ、ご紹介したい話があります。

1対多の「1」の立場での会議です。

気を遣いすぎてコミュニケーションがうまく取れない私に、さらなる追い打ちをかけてくる時間でした。

例えば4人で会議をする時に私は自宅でひとり、他のメンバーはオフィスやコワーキングスペースなど同じ場所にいた時、想像以上に心がすさんだことを今でもハッキリ覚えています。

画面越しに他の方の状況は確認できますが、リアルで会っている人同士の楽しそうな空気感が伝わってくると、無性に寂しくなったのです。

私が対面コミュニケーション好きというのもあるかもしれませんが、勝手に疎外感や嫉妬心が湧き上がってきたのは自分でも驚きでした。

正直なところ、このシチュエーションは未だに慣れていません。

ただ自分が1対多の「多」の立場になる時は、「1」の立場の人に積極的に声をかけたり、「多」のメンバーだけしか分からないようなコミュニケーションは取らないように心がけるようにしています。

失敗を活かして専門家として活動中

このように失敗を重ねてきた私ですが、現在はこの失敗経験を糧に専門家として活動させていただいております。

[テレワークに関する活動内容]
・令和2年度札幌市テレワーク導入支援窓口運営業務 登録専門家
・令和3年度・4年度札幌市テレワーク推進サポートセンター運営等業務 登録専門相談員

私は、専門家というより実務家です。

個人事業主として活動している現在も、社外人事として企業内の実務を担当していますので、職場のリアルを反映したアプローチで何か少しでもお役に立ちたいと考えています。

また、失敗したリアルな実例が企業様からのニーズが高いので、「あの時失敗していてよかった」と、前向きに振り返ることもできています。

「どんな失敗でも、新たな一歩になる」

このエジソンの言葉を励みに、これからも邁進していきます。

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2021年6月7日

最終更新:2022年10月22日

宮治 有希乃さんの写真

宮治 有希乃Miyaji, Yukino

組織人事コンサルタント

2007年よりITベンチャー、人材ビジネス業界で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験したオールラウンダー。2018年10月に寄りそうコンサルタントグループ HR LABOを立ち上げ、独立。 現在は、組織人事及びキャリア領域で「組織の人間関係を読み解き、働きがいのある職場環境を整えること」に注力。多角的組織診断を活用した組織活性や採用・定着化、人材育成を中心に活動している。※支援企業:300社以上、対人支援:延べ7,200人以上の実績あり。

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