コラム

2019年11月19日

最終更新:2022年5月19日

モーニングページが教えてくれたリアルな心情

令和の新習慣として始めたモーニングページ。

「朝起きた時に思ったことをノートに書いていく」というもので、頭に浮かんだことをとにかく殴り書きしています。

モーニングページを始める前にTwitterやInstagramで既に取り組んでいる方の情報を調べて事前準備を進めましたが、私は「映え」より「継続」を重視することにしました。

寝起きの素の自分と向き合いたいなと思い始めようと思ったので、そもそも誰かに見せるものではないので映えは全く必要ないなと。

「おしゃれで手に取るだけでテンションが上がるノートが良い」という方が多いのですが、私はそこには該当しなかったので、「ガシガシ殴り書きをしても罪悪感が湧かない手軽なノート」で始めました。

私が選んだノートは、無印良品のA5ノート(5冊組)です。

1冊あたり約33円とリーズナブル!

普段から愛用していているノートなのですが、どうやら日本での販売は在庫限りとなってしまったようです(深い悲しみ)

とはいえ、50冊近くストックがあるのでしばらくはこのノートで続けます。

※このノート以外にも無印良品のノートは値段も高すぎず使用感が良いものが多いので、オススメです。

モーニングページのマイルール

「それ、モーニングページじゃないよ?!」とツッコまれるかもしれませんが、私が日々取り組んでいることをご紹介します。

何よりも継続重視で取り組んでいる私なりのマイルールです。

◎ 原則、起床後すぐ書く。(お手洗いは済ませてから)
◎ 起床後すぐに書けない時はなるべく朝のうちには書く。
◎ どうしても朝書けなければ日付が変わる前に書けばOKとする。
◎ A5ノートで1日3ページ書く。何も思いつかなくても3ページ分書ききる。
◎ 読みやすさ、文法、誤字などは一切気にしない。思い浮かんだことをそのまま書く。

時間見積りは1日15分としていますが、「15分以内に書ききる」というルールは設けず、コンディション確認の目安にしています。

その日の気分によって15分より早く書けることもあれば、逆に30分以上経っても書けないこともあって面白いんですよね。

寝起きが良い日は筆も軽く、逆になかなか目が開かずに二度寝した日や体調がすぐれない日は筆も重い。

あと文字の大きさについてもルールは設けず、その時の気分で自由に書いています。

私は字の大きさに心の状態がすぐ反映されるようでして……。

字を見るだけで心の喜怒哀楽が伝わってきて奥深いですね。

このように私はかなり自己流で取り組んでいますが、モーニングページについてしっかりと理解した上で取り組みたい方は、しっかり本を読むことをオススメします。

ジュリア・キャメロンさんの「ずっとやりたかったことを、やりなさい。

とても分かりやすく、夢を叶えるためのヒントも得られる本ですよ。

モーニングページを振り返って気づいたこと

現在11冊目のモーニングページですが、最初の3か月は見直しをしない方が良いという話を聞いてこれまであまり見直しをしてきていませんでした。

そこで10冊終わった段階で全部読み返して振り返ってみたのですが「本音ダダ漏れだな」というのが率直な感想です。

モーニングページというよりも「本音ダダ洩れノート」と名付けたほうがピンとくるくらい(笑)

だから「書きなぐった後は心がスッキリしたのか」と妙に納得もしました。

また、ある程度時間が経ったものを読み返すと、本音過ぎる感情にも客観的に向き合えるので冷静に自分のことを考えることができるもの面白いですね。

自分のことなのにどこか他人のことのように感じられて、例えるなら「事例検証」かもしれません。

事例を読んでこの人は何を望んでいるのかを考える」というのが興味深く、とてもハマっています。

モーニングページの振り返りをすると「自分のリアルな心情が分かるようになる」という感想を耳にしていましたが、実際10冊読み返してみたら本当にその通り!

私は大きく5つの気づきが得られました。

1.夫のリアクションに感情が左右されていることが多い

お互い自由人なので正直一緒に過ごす時間は少ないのですが、やはり身近な存在だからでしょうか。

想像以上に影響を受けていると実感しました。

コミュニケーションを密に取る賑やかな環境で育ってきた私と、家族一人ひとりを尊重し合う自律型の環境で育ってきた夫では、それぞれの「あたりまえ」が存在しています。

私の「あたりまえ」は、夫にとっては煩わしく面倒なことばかりだと思っています。

そして夫の「あたりまえ」は、私にとってはそっけなく冷たいなと感じることが多いです。

その違いを頭では理解しているつもりでしたが、改めて振り返ってみると心は葛藤していたんだなと気づきました。

ただ、夫には感謝していることも多く、私が大切にしている「信頼・尊重」がしっかり根底にあるということも実感できています。

子供の頃は母親の影響を受けていたので、私は身近な人に影響を受けやすい傾向が強いようです。

2.感情を心にしまい込むことで場を収めようとする

この半年間の間、仕事でもプライベートでも「何で?!」と納得いかないことが多々あったんだなと読み返して思い出しましたが、どれも自己対話で気持ちの折り合いをつけていました。

人から相談されることは多くても、人に相談することが苦手な私。

「自分会議」と称して自己完結していることばかりで、落ち着いたと思ったらまた1か月後くらいに同じようなことで悩んだりいら立っている。

根底にある課題は明白で、自分でもはっきり自覚していますが、何度も何度もループしているということは、自分会議では解決するのは難しいということ。

そろそろこのループを断ち切りたいので、次のアクションを考えることにします。

3.講師業への意気込みが強い

この半年、様々な領域の仕事に携わる機会に恵まれました。

講師業、個人セッション、就活支援、採用コンサル、採用代行、企業ブランディング・PR、パソコンレッスンなど……。

その中でも私は講師業への意気込みが高く、セミナー前後のテンションがやたら高いとハッキリわかりました。

特にセミナー翌日のモーニングページは、いつもよりも文字の大きさが小さく、行間ミッチリ思いの丈がアツイ!

どの仕事も精一杯全力で取り組んでいますが、今後軸足を置く仕事は講師業だなとモーニングページを読み返しながら確信したので「登壇機会を増やしていけるように注力していくぞ」と気合が入りました。

4.頭の中の半分は食べることが占めている

食べることが大好きだという自覚はありますが、朝起きて寝起きの状態でも食べることについて熱く綴っている自分にビックリ。笑

特に出張や旅行で出かける時に「いつどこで何を食べるか」入念にシミュレーションしていることが多く、個人的にツボでした。

何も見ていないのによくここまで詳しく書いているなというレベルで綿密な計画が記されているんです。

我ながら感心しました。

好きなことほど書いている内容が具体的なのは、それだけ普段からアンテナが向いて情報をキャッチしているということです。

食べることに限らず「具体的なことほど実現速度が速い」というのもモーニングページで確信しました。

モーニングページのようにボーっとした状態で書き出したものが具体的なのであれば、それは心の中にハッキリと描けている「未来の現実」と言っても過言でないのだなと感じています。

5.生き方・在り方と向き合い続ける

フリーランスも2年目を迎えましたが、開業届を出して半年くらいはほとんど仕事をしていなかったので、実際のところモーニングページを始めた5月もまだまだウォーミングアップ中でした。

そんな状況だったので、3冊目くらいまでは「どう生きたいのか」「どう在りたいのか」と考えても不安ばかり。

生き方・在り方を苦悶しながら模索している様子が赤裸々に綴られていました。

ただ、4冊目くらいからは仕事も増えてきたこともあり、不安ながらも「この方向で頑張っていこう」という道筋がおぼろげながら見えてきたように思います。

また、この頃から「どう生きたいのか」「どう在りたいのか」を考えていくスタートラインに立てた気持ちにもなりました。

どんな人生を生きていきたいか。そのためにどう在りたいか。

現時点では思考が仕事に集中していますが、仕事以外の選択肢もありますので、これからも考え続けたいなと思っています。

モーニングページをはじめてみませんか?

完全自己流のモーニングページですが、素直な自分と向き合える習慣になると実感しています。

1日を振り返り、よかったことやできたことを振り返ることもやっていますが、寝起きの自分が書き残した言葉から、客観的に自分のリアルな心情を知ることができ、想像上の気づきが得られました。

書くことでストレス解消にもなっているのか、多少目覚めが悪くても書いているうちにスッキリしてくることも気に入っています。

「毎日は負担だなー」という方は週1回からでもモーニングページを始めてみませんか?

宮治イチオシの朝習慣です。


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2019年11月19日

最終更新:2022年5月19日

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宮治 有希乃Miyaji, Yukino

組織人事コンサルタント

2007年よりITベンチャー、人材ビジネス業界で人事労務・人材育成に携わり、現場の最前線で人材採用から社員育成・定着化、人事制度構築、キャリア支援などを経験したオールラウンダー。2018年10月に寄りそうコンサルタントグループ HR LABOを立ち上げ、独立。 現在は、組織人事及びキャリア領域で「組織の人間関係を読み解き、働きがいのある職場環境を整えること」に注力。多角的組織診断を活用した組織活性や採用・定着化、人材育成を中心に活動している。※支援企業:300社以上、対人支援:延べ7,200人以上の実績あり。

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